2010年10月28日

国宝を食べる

昨日「鶴子まんじゅう」の萬榮堂さんのことを書きましたが、偶然にも今朝のデーリー東北に萬榮堂さんの記事が出ていて慌てました。

萬榮堂さんではこのほど東北新幹線新青森駅開業に合わせて、八戸市博物館の象徴ともなっている『国宝 合掌土偶』の人形焼を商品化し、昨日・今日と、十三日町の三春屋さんの物産展で試食会を開かれたという記事です。

さっぱりしたムラサキイモのあんに、縄文人の生活をイメージしてクルミを入れた人形焼だそうです。来月11月6日から萬榮堂さんとユートリー(八戸駅隣)で販売されるとのこと。

◯…「東北新幹線全線開業で青森県にやってくる大勢の人たちに、この人形焼で八戸をアピールできれば」と専務の松田智司さん。(デーリー東北新聞の記事)

ところで青森県には国宝が3つあります。そして、その3つともが八戸にあります。
2つは櫛引八幡宮所蔵、南北朝時代の鎧兜。共に昭和28年に国宝に指定されています。

●赤糸威鎧(あかいとおどし よろい)
南朝3代目の天皇、長慶天皇が所領したものと伝えられています。
aka.jpg

●白糸威褄取鎧(しろいとおどし つまどりよろい) 
南部信行公が後村上天皇(南朝2代目の天皇)から拝領したものと伝えられています。
shiro.jpg

そして3つ目が、昨年7月に国宝指定された『合掌土偶』です。
縄文時代後期(3,500年前頃)のもので、八戸郊外の風張遺跡で発掘されました。土偶は縄文時代は神様なのだそうです。そして、土偶はすべて女性の形をしていることから(子供を産むのは女性)、五穀豊穣と安産を祈願したものではないかと考えられているそうです。特にこの土偶は本当に手を合わせて「合掌」していることから、かつては「祈りの土偶」とも呼ばれていました。
土偶.jpg

1度だけ見たことがありますが、20cm足らずの小さいもので最初は拍子抜けしました。ですが、非常に緻密に掘られた精巧なもので、これを3,500年も昔の人が作ったのか??と考えると、縄文時代というのは決して非文明的な時代ではなかったのではないか?という気がしてきます。渾身の力で手を合わせ祈りを捧げるこの女性の目力と表情は非常に強く、当時の人々がいかに自然に畏敬の念を払い、自然を神と崇めていたであろうことが理解できます。同時に、21世紀の今も人間は非力であることに変わりないことを知らしめているようで、神聖な気持ちにさせられました。

『皇太子殿下が八戸市博物館を訪問された際、国重要文化財の合掌土偶「祈りの像」をじっとご覧になっていたお姿は目に焼き付いております。マスコミで雅子さまのご懐妊騒動が報道された後だけに、殿下のご心中を察するには余りあるものがありました。ここでのエピソードは「癒しの土偶」としてマスコミに大きく取り上げられましたので、ご存知の方も多いかと思います。その後、雅子さまがご懐妊になり、愛子さまが無事誕生されたニュースに接し、心の底から何よりでございました、とお喜び申し上げた次第です』(中里信男回想録”道を求めて”より)

この土偶が展示されいる八戸市博物館は来月11月15日〜来年1月4日まで改装のため休館するそうです。これも12月の新青森駅開業と2月の「八戸えんぶり」を想定した観光客誘致の一環かも知れませんね・・・。

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posted by らぷらざ亭 at 22:32| 八戸・地域